夏の土用は「うなぎ」だけじゃない。季節の変わり目を心地よく過ごすヒント
夏の土用といえば「うなぎ」。
これは多くの方がご存じだと思います。
でも実は、**土用は夏だけではありません。**
土用とは、季節の変わり目にあたる約18日間のことで、春・夏・秋・冬、それぞれ年に4回あります。
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五行では、
* 春=木
* 夏=火
* 秋=金
* 冬=水
というように、それぞれの季節に異なる性質があります。
そして、その季節が次の季節へ移り変わる前に、一度「土」の期間を通ると考えられています。
この「土」に対応する臓器が、**脾(ひ)・胃**です。
季節の変わり目は、気温や気圧が大きく変化するため、自律神経が乱れやすい時期でもあります。
中医学では、この影響によって脾胃の働き(消化・水分代謝・気血をつくる力)が弱まりやすいと考えられています。
その結果、
* 食欲がわかない
* むくみやすい
* 身体がだるい
* 頭がすっきりしない
* 同じことを考え続けてしまう
といった不調が現れやすくなります。
中医学では、脾は「思(し)」という感情、つまり考えすぎや思考の巡りとも深く関係するとされています。
ヨガで整える「脾」と「胃」
経絡を意識したヨガでは、脾経・胃経に働きかけるために、身体の前側を心地よく伸ばすポーズを多く取り入れます。
胸やお腹を開き、呼吸を深めることで消化吸収を助けるだけでなく、滞った「気」の巡りも促していきます。
身体がゆるむと、心もゆるむもの。
ぐるぐると同じことを考え続ける思考から、少しずつ抜け出しやすくなります。
メディシナルアロマという視点
メディシナルアロマでは、胃の不快感があるときに用いられる精油として、**バジル**や**マンダリン**が挙げられます。
バジルには、鎮痛・抗炎症・抗けいれんなどの作用が知られています。
一方、マンダリンにはリラックスを促し、緊張を和らげる働きが期待されています。
また、どちらも心身を落ち着かせ、自律神経のバランスを整える目的で用いられることがあります。
調香から見る土用の香り
調香の世界では、土用に対応する香りとして**スパイス系**がよく取り上げられます。
例えば、
* カルダモン
* ジンジャー
* ブラックペッパー
などです。
これらのスパイスの多くは、中医学では「辛温(しんおん)」の性質を持つと考えられています。
その働きには、
* 脾胃を温め、消化機能を助ける(健脾・温中)
* 気の巡りを良くする(理気)
* 余分な湿を取り除く(化湿)
* 発汗や代謝を促す
などがあるとされています。
特に夏の土用は、湿気や暑さによって身体に「湿」がたまりやすい季節。
そんな時期だからこそ、スパイスの持つ「温める」「巡らせる」「湿をさばく」という性質が、土用を心地よく過ごす助けになると考えられています。
土用は、「季節の変わり目だから仕方ない」と我慢する時期ではありません。
少しだけ身体の声に耳を傾けて、
ヨガで身体を巡らせる。
香りで呼吸を深める。
そして、季節に合った食事を楽しむ。
そんな小さな積み重ねが、次の季節を軽やかに迎える準備になります。
今年の土用は、うなぎだけでなく、自分自身の「脾と胃」をいたわる時間もぜひ取り入れてみてください。
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